英語を最速で習得するならリズムから?知るだけで変わる大原則とコツ

英語お役立ち

あなたは、英語の発音には『リズム』という大事な要素があることを知っていますか?

 

このリズムは、日本人の私たちにはあまり馴染みがないものですが、

 

英語においては、たとえ英単語を数千個覚えても、文法を完全に理解していても、この『リズム』が無ければ全く相手に言葉を理解してもらえないというぐらい重要な要素なのです。

 

そこで、今回は英語の『リズム』について理解を深めていただこうと思います。

 

これは、TOEICリスニングのスコアアップにおいても非常に重要なことなので、是非参考にしてみて下さい。

 

英語の習得を最も効率的にするにはリズムから学べ

では、そもそもの英語における『リズム』とはいったい何なのかを知っておきましょう。

 

英語のリズムとは?

英語における『リズム』とは、

発音に『強弱』と『スピード』の変化をつけることによって会話の意図を伝えやすくすることです。

 

つまり、会話の中で強くゆっくり発音する部分弱く早く発音する部分をはっきりさせることで、会話にメリハリがうまれ、本当に伝えたいことを明確にすることができるのです。

taison
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あなたが英語のリスニングで聞き取れなかった部分は、おそらく会話の文脈上あまり重要とされない弱く早く発音された部分だったというわけです。

 

逆に言うと、会話の中でリズムが無ければ、何を言いたいのか、伝えたいのかが読み取ってもらえず、結果的に『伝わらない』ということになってしまうのです。

 

英語の発音では『リズム』が最も重要だと科学的に証明されている

実は、第二言語を習得するメカニズムやプロセスの研究である第二言語習得研究において、英語の発音では『プロソディ(リズムとイントネーション)』が一番重要だというのが多くの言語学者の一致する意見となっているのです。

taison
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・リズム(音の強弱スピード

の変化で意図を分かりやすく伝える)

 

・イントネーション(音の高低の変化で気持ちやニュアンスの違いを表す)

 

この2つを合わせて『プロソディ』と言い、この2つが英語の発音において最も重要と言われているのです。

 

イントネーションに関する詳細は、

 

そのため、英語を効率的に習得したければ『リズム』から※厳密に言うとプロソディから)学習することが最も大切と言うことが言えるのです。

 

英語のリズムの極意は「内容語」と「機能語」の大原則を知ること

では、英語のリズムにおいての「内容語」、「機能語」の大原則からしっかり頭に入れておきましょう。

 

「内容語」の大原則

内容語とは、いわゆる実質的な内容を含む単語のことで、

この部分のリズムは、強く、ゆっくり発音するのが大原則となります。

taison
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このとき、「強く」発音する場所は単語のアクセントがつくところとなるので、やはり単語のアクセントを学習しておくことが重要になるわけです。

 

「実質的な内容を含む単語」ということは、

必然的に『内容語』となる品詞は

 

  • 名詞:人、物、事の名称をあらわす語(Michael、Apple、informationなど)
  • (本)動詞:「動作、状態」そのものを具体的に表す動詞(play、studyなど)
  • 形容詞:名詞の形や性質,状態などを表す語(pretty、bigなど)
  • 副詞:ある言葉や文章を修飾する役割を持つ語(very、alwaysなど)
  • 数詞:数を表す形容詞(one、firstなど)
  • 疑問詞:疑問文で疑問や質問を表す語(what、where、whyなど)

 

 

ということになります。

 

いくつか例をあげてみましょう。


【名詞】を含む例文

There is a cat on the chair.
椅子の上にがいます。)


【(本)動詞】【名詞】を含む例文

She bought me a tie.
(彼女は私にネクタイ買ってくれた。)


【形容詞】【名詞】を含む例文

He is an excellent employee.
(彼は優秀な 従業員だ。)


【(本)動詞】【名詞】【副詞】を含む例文

You can take your lunch here.
ランチここ食べてもいいよ。)


【数詞】【名詞】を含む例文

There are four dogs in my house.
(私のには4匹います。)


【疑問詞】【(本)動詞】【名詞】を含む例文

Which do you like, meat or fish?
(あなたはどちら好きですか?)


【疑問詞】【(本)動詞】【形容詞】【名詞】を含む例文

Why did you get such a hard job?
どうしてそんな大変な仕事したのですか。)


【否定語(副詞)】【(本)動詞】【名詞】を含む例文

I 've never worked part-time before I got a job.
(私は就職する前にアルバイトしたことがない。)


taison
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見ての通り、赤くなっている単語はそれぞれ実質的な意味を持っているのがわかりますね。

 

このことから、『内容語』は英文の内容を理解する上で最も重要な意味を含んでいることが多いので、リスニングでも絶対に聞き逃さないように心がけましょう。

taison
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リスニングにおいて『内容語』をしっかり聞き取るでも、大体の内容が把握できますからね?

 

「機能語」の大原則

『機能語』とは、内容語との文法上の関係を示す単語のことで、これらの単語には実質的な意味はほとんどありません。

 

この部分のリズムは、弱く速く発音するのが大原則となります。

 

そのため、最初に述べたように日本人がリスニングで聞き取れない部分はこの「弱く」「速く」発音される『機能語』である可能性が高いということになります。

 

具体的には、先程の例文をにある赤くなっていない単語が『機能語』ということになるので、

必然的に『機能語』となる品詞は、

 

  • 冠詞(a、theなど)
  • 前置詞(at、onなど)
  • 接続詞(and、orなど)
  • 代名詞(he、this、など)
  • 関係代名詞(which、thatなど)
  • 助動詞(can、willなど)
  • be動詞(is、areなど)

 

ということになります。

taison
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たしかに、これらの品詞の単語を並べても、それ自体に意味はないですよね?

 

『機能語』とリエゾン

発音が早くなるとリエゾンという音声変化の現象が起こりやすくなります。

※リエゾン:音がつながることによって単語の切れ目がわかりにくくなる現象

 

例)「Check it out!」

「チェック イット アウト!」

「チェケラゥ!」

 

上の例では、「Check」だけが「強く遅く」発音されます。

「it out」は、ゆっくり発音すると、「イット アウト」となりますが、「弱く速く」発音されると「ェラゥ」のように音声が変化するのです。

 

日本人が『機能語』をうまく聞き取れないのは、このようにリエゾンという現象がおこることが多いからなのです。

 

 

前後の文の対比や文脈よって「機能語」を強く発音する場合もある

たしかにリズムの大原則はほとんどの場合に当てはまるので、基本は先程の『内容語』と『機能語』の大原則に沿ってリズムを学習していただいて問題ありません。

 

ただ、この大原則とは逆に『機能語』を強く発音する場合もあるので、この例外パターンは知っておいた方が良いでしょう。

 

まずは下の通常の例文を見てください。

 

Why are you studying?
(あなたはなぜ勉強しているの?)

 

この場合、「強く、ゆっくり」発音するのは当然、『内容語』となる疑問詞(Why)、本動詞(studying)となります。

 

しかし、下の例文を見てください。

 

I'm studying to become a designer. Why are you studying?
(私はデザイナーになるために勉強してる。あなたはなんで勉強してるの?)

 

この文では、『機能語』となる代名詞(you)が「強くゆっくり」発音されます。

 

なぜかというと、「私はデザイナーになるために勉強してるけど、あなたはなんで勉強してるの?」

 

というように、文脈的にあなたを対比している内容の文となるので、「you」が意味的に重要となり、「強くゆっくり」発音されるのです。

 

その他の『機能語』が強く発音される例

話し手の意図、文脈的に(人称)代名詞が「強く」発音される例

 

This is the job you have to do.
(これはあなたがやるべき仕事です。)

 

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この文は、明らかに仕事するべき人が誰なのかを言いたい文ですよね?

そのため、この場合ではyou(あなた)を強く発音するわけですね。

 


前置詞が「強く」発音される例

 

The place you're looking for is near.
(あなたが探している場所は近いです。)

 

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この文は、目的の場所を最も伝えたい文なので、この場合では、その場所を示すnear(近い)が機能語である前置詞ですが「強く」発音されるわけですね。

 


be動詞が「強く」発音される例

 

A:Isn’t this great? (これすごくない?)
B:It sure is .(たしかにそうだね。)

 

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It sure is .(たしかにそうだね。)」

I guess I am.(そうかも。)」

など映画のセリフのように文末にbe動詞がくる文は、そのbe動詞が「強く」発音されます。

 


所有代名詞が「強く」発音される例

 

Is the book over there yours?
(あそこに置いてある本はあなたの?)

 

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この文では、誰の本か?ということを1番知りたい文なので、それを示すのは所有代名詞である(yours)が強く発音されることになります。

 


比較される前置詞同士が「強く」発音される例

 

Your smartphone is under the chair, not on the chair.
(あなたのスマホは椅子のではなく、椅子のにあります。)

 

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このように、品詞は前置詞という『機能語』ですが、

この文はスマホがどこにあるかという内容を対比で表している文であるため、(under)や(on)が「強く」発音されるのです。

このように『機能語』が強く発音されるパターンは多くあるため、難しく思う人もいるかもしれませんが心配いりません。

 

結局は…

 

話し手が1番伝えたい重要な箇所は強くゆっくり

そうでない箇所は弱く速く

 

ということを軸としてリズムを学習することが大切なコツなのです。

 

『強・遅』(強形)のときの発音と『弱・速』のときの発音が変化する単語を知っておこう

リズムの大原則については理解できたと思いますが、

中には、強くゆっくり(強形)のときと弱く速く(弱形)のときで発音の仕方が変化する単語もあるので、こちらも知っておく必要があるでしょう。

 

例えば、下の文を見てください。

Aのセリフの Will は「弱く速く」発音される弱形となり、(ゥェル)と発音します。

発音記号は[wəl]となり母音はあいまい母音(シュワ)となっています。

taison
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あいまい母音』(シュワ)とは、

「ア・イ・ウ・エ・オ」のどの音にも似ているようで似ていない中間的な母音で、発音記号は[ə]と表記されます。

 

eの逆さ文字のような記号なので、たしかに英語に慣れていない私たちの耳には[エ]に近いような気がしますね。

一方、Bのセリフの will は「強くゆっくり」発音される強形となり、(ウィル)と発音します。

発音記号は[wíl]となり、しっかりと母音が発音されているのが分かります。

 

(強形)と(弱形)で発音が変化する頻出単語

他にも強形弱形で発音が変わる頻出単語を見ていきましょう。

 

頻出単語 強形 弱形
are ɑ́ːr](ー) ə](ア)
was [wʌ́z](ウォーズ) [wəz](ワズ)
he [hí](ー) i(ː)](イー )
her [hə́ːr](ー) ər](ア)
have [hǽv](ハーヴ) əv](アヴ)
can [kǽn](キャーン) [kən](キャン)
to [túː](トゥー) [tə](トゥ)
of ʌ́v](アーヴ) əv](アヴ)
for [fɔ́ːr](フォー) [fə](フォ)
and ǽnd](エーンドゥ) ən]アン
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よく見ると、ほとんどの英文に使われているものばかりですよね?

これらの頻出単語の例はしっかり頭に入れておきたいところです。

 

英語のリズムが染みつく効率の良い学習方法

英語のリズムの重要性が分かれば、あとはひたすら英語のリズムを叩き込むだけです。

 

とは言え、何からどう学習していいのか分からないという人のために、おすすめの教材と学習方法を紹介しておこうと思います。

 

オススメ教材

おすすめは、音読教材の定番『英語・ぜったい』シリーズです。

CDも付属しているため、初級〜中級向けのリズム習得用教材としても十分活用できます。

 

リズムの学習で大事なのは文の意味と構造がしっかりできることなので、

英語レベルごとに「入門編」と「挑戦編」のどちらか適したものを選びましょう。

 

目安としては、

 

  • TOEICのスコアが470点までの人は「入門編」
  • 470点〜600点程度の人は「挑戦編」

 

を選ぶと良いでしょう。

 


英会話・ぜったい・音読(入門編) CDブック (Power English) [ 国弘正雄 ]


英会話・ぜったい・音読(標準編) 頭の中に英語回路を作る本 CDブック [ 国弘正雄 ]

 

【学習方法】段階的にレベルを上げてリズムに慣れよう

リズムに関しては、『とにかく聞いて慣れる』これに尽きます。

 

ただ、漠然と聞き流すだけでは間違いなく意味がありません。

 

以下のように少しずつ英語のリズムに慣れるにつれて、難易度を上げながら学習を進めていくと非常に効率的です。

 

ディクテーションで実力を分析

はじめは、お持ちの教材でディクテーションをやってみましょう。

【ディクテーションの流れ】

①英文を一文聞いたら一旦音源を止めて書き取る。

②一度で聞き取れない場合は、もう一度繰り返し聞く。

③聞き取れる文がもうないというところまで繰り返し聞いてみる。

④すべて書き終えたら、書いた文を自分なりに見直して間違いがないか確認する。
※ここまでは実際の英文を先に絶対に見ない

⑤実際の英文と照らし合わせる

⑥間違っていた部分を意識しながらもう一度英文の音源を通して聞く。

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英文の音源を聞くときは、全てを正確に聞き出そうというのではなく、必ず英文の意味理解しようとすることを意識して聞くことが非常に大事です。

 

 

すべての工程を終えたら、その段階での自分の英語力を一度分析しましょう。

 

まずは、英文の音源を聞き取れなかった場合、

実際に英文を読めば意味を理解できるのか、それとも英文を読んでも理解できないのかを見極めると、

英文を実際に読んでも意味を理解できない場合

→  そもそもの英単語の基礎が足りていない

➡︎リズム以前にとにかく英単語を叩き込め

英文を実際に読めば意味を理解できるが聞き取れない場合

→  固有の発音を聞き慣れていない

→  リズムやイントネーションを聞き慣れていない

→  スピードについていけてない

➡︎ とにかく英語を聞き慣れろ

 

自分の弱点を分析しやすくなります。

 

ディクテーションが済んで自分英語力の分析ができたら、オーバーラッピングから少しずつ難易度を上げていきましょう。

 

【レベル0】アイシャドーイング

音源を聞いて、なんとなく理解できるレベルであれば、ここから始める必要は無いと思いますが、

 

全くリスニングの学習をしたことがない人にとっては、このアイシャドーイングは基礎中の基礎なので、ここから始めて英語の発音やリズムに慣れていきましょう。

 

アイシャドーイングとは、

英文を目で追いながら音源を聴いていくことです。

 

このときに大事なのが、ただ眺めるのではなく、話者が「強く・遅く」発音されている単語を注意深く聞き、どこにアクセントがあるのかをできる限り把握することです。

慣れるまでは、アクセントの位置に印や✔︎をつけておくと後で確認しやすいので便利です。

 

そして、余裕が出てきたら、「弱く・速い」発音をしているところのリエゾンにも注目してみると良いでしょう。

 

【レベル1】『オーバーラッピング』

オーバーラッピングとは、

音源と同じ内容の英文を見ながら、流れる音声と同時に発音していくという方法のことを言います。

 

オーバーラッピングは英文を見ながらの作業なので、初期段階で行うなら非常に適した学習方法だと思います。

 

ただ、注意点としてはオーバーラッピングは、

①英文の意味を意識して行う

②発音を意識して行う

 

という2つの方法を分けて別々に繰り返すということです。

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人の脳の構造的に2つを同時に意識して行うことはかなり難しく、

同時にやろうとするとどっちつかずの中途半端な学習となってしまうのです。

 

【レベル2】英文を見てリピーティング

リピーティングとは、

音源と同じ内容の英文を見ながら音声を一度聞き、一旦止めて、そのあとに音声を流さずに同じ英文を見ながら音読していくトレーニングです。

 

リピーティングは、オーバーラッピングと違い音声が流れていない状態で音読するため、やや難易度が上がります。

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ここでもオーバーラッピング同様、英文の意味を意識する方法と、発音を意識する方法の2パターンを行うことが大切です。

 

【レベル3】ルックアップ&セイ(Look-up & Say)

ルックアップ&セイ(Look-up & Say)とは、

音源と同じ内容の英文を見ながら音声を一度聞き、一旦止めて、次に英文を見ないように顔を上げて(ルックアップ)暗唱(セイ)する方法です。

 

リピーティングとかなり似ていますが、音声を一度止めたあとは英文を見ないで暗唱する点が、また難易度を高めます。

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こちらも一言一句正確に行おうとせず、意味を意識しながら暗唱することが大切です。

 

【レベル4】英文を見ないでリピーティング

ルックアップ&セイがスムーズにいくようになってきたら、

次は、先程のリピーティングを英文を見ずにやってみましょう。

 

【レベル5】音読

リピーティングに慣れたら、音源を止めて自力で音読してみましょう。

 

ここにきて音読?と思う人もいるかもしれませんが、起きやすいといってもただダラダラと英文読むわけではありません。

 

ここでも発音の全ての要素に集中して、音源とそっくりに発音できるようになるまで繰り返し練習することが重要なのです。

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音読は、英語を習得するために必要な「音声」「英文」「意味」の3つを結びつけることができ、

第二言語習得理論においても『「音読」こそが全ての基本』と断言されるほど重要なトレーニングなのです。

 

音読の難しさに気づき、苦戦した場合は、一旦オーバーラッピングやリピーティングに戻り、何度も確認してから再び音読に挑戦してみましょう。

 

【レベル6】シャドーイング

英文を見ないでリピーティングができるようになったら、

 

仕上げにシャドーイングです。

 

シャドーイングとは、

英文を見ずに音声が流れた少し遅れて、影(シャドー)の様に音源通りに声に出して追いかけていくトレーニングです。

こちらももちろん、英文の意味を意識する方法と発音を意識する方法の2パターンで行いましょう。

 

これは、英文を聞き終わる前に発音していかなけらばならないため、かなり難易度が高くなります。

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シャドーイングのトレーニングをする段階になれば、リスニングの能力はかなり上がっていると思って良いでしょう。

 

TOEICリスニング対策をする場合は公式問題集に切り替えよう

TOEICのリスニング対策をする人は、『英語・ぜったい』シリーズを攻略したら、次は実際に公式問題集のリスニング対策に移行するのもおすすめです。

リズムの基礎ができたあなたなら、かなり公式問題集の音声も聞きやすくなっているはずです。

 

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