シャドーイングの前にリピーティング?確実に効果を出すやり方とは

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英語、とくにリスニングの学習で効果的なものといえば何を思い浮かべますか?

 

おそらく『音読』、『シャドーイング』この2つは英語を学ぼうとしている人は、必ずと言っていいほど効果的な学習として目にしたことがあるのではないでしょうか。

taison
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書店でも『音読』や『シャドーイング』が効果的!と謳った書籍や教材がたくさんありますからね。

 

しかし、あなたが英語を今から学ぼうと思っている初心者なら、この2つに取りかかるのはまだやめておきましょう。

 

なぜなら、

 

『音読』は、音声で流れる英文を、そっくりそのまま発音できるように意識して行うということが重要となります。

 

つまり、「そっくりそのまま発音できるように意識して」ということは、音声をしっかり聴き取ることはできるという状態であることが必須だからです。

 

『シャドーイング』においても、影(シャドー)のように少し遅れて音声についていきながら発音するわけですから、

音声をしっかり聴き取れなければ、少し遅れながら音声についていくことなど到底できないのです。

 

そこで、有効なトレーニングがリピーティングです。

 

リピーティングは、そのトレーニング自体もリスニング力向上に非常に効果的ですし、『音読』や『シャドーイング』の効果をより最大化するためにも絶対的に必要なトレーニングなのです。

 

リピーティングとは?

リピーティングとは、

音源と同じ内容の英文を見ながら音声を一度聞き、一旦止めて、そのあとに音声を流さずに同じ英文を発音していくトレーニングです。

taison
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また同じリピーティングでも、音声を止めたあと同じ内容の英文を見ながら発音していく「リピーティングと、

英語を見ずに同じように発音していく「暗唱リピーティング

の2種類があります。

 

『リピーティング』効果でリスニングの基礎がすべてUP!

リピーティングを行えば、以下のようなリスニングで必要な基礎的な要素をすべて鍛えることができます。

 

リスニングに必要な基礎的要素

  • 日本語にはない英語固有の音
  • アクセント
  • リズム、イントネーション
  • 音声変化(リエゾン)
  • 音声と同スピードでの内容理解

 

逆に言えば、これら全てがある程度できていなければ、『音読』や『シャドーイング』は到底効率的に行えないということです。

 

日本語にはない英語固有の音が聞き分けられる

英語には、40種類以上の固有の音というものがあります。

その中でも、日本人の耳には同じように聞こえてしまう音もあるので、これらの音を正確に聞き分けられなければ、リスニングで間違った解釈をしてしまいかねないのです。

 

例えば、以下のように日本語では「ア」に聞こえてしまうが全く違う意味となる単語も多数存在します。

発音記号【母音】
ʌ hut[hʌ́t]
æ hat[hǽt]
ɑ hot[hɑ́t]

 

リピーティングでは、これらの固有の音を聴き分けられる力が身につくのです。

 

アクセントの位置が分かるようになる

英語には、各単語に強くしなければならないアクセントというものがあります。

厄介なのが、以下のように同じ単語でもアクセントが違うと全く別の意味となる単語も多数存在するので、このような単語をしっかり区別できるようになる必要があるのです。

con-tent (名詞) 中身、内容物
con-tent (形容詞) 満足している
des-ert (名詞) 砂漠
des-ert (動詞) 見捨てる/放棄する
en-trance (名詞) 入口
en-trance(動詞) 夢中にさせる/うっとりさせる

 

リピーティングを行えば、このようなアクセントの違いで惑うことも無くなるのです。

 

英語のリズム、イントネーションが理解できるようになる

英語における「リズム」「イントネーション」もまた、英語独特の表現となるためリスニング力向上のためにはこれらを理解することは必須となります。

 

英語における『リズム』とは、

発音に『強弱』と『スピード』の変化をつけることによって会話の意図を伝えやすくすることです。

つまり、会話の中で強くゆっくり発音する部分弱く早く発音する部分をはっきりさせることで、会話にメリハリがうまれ、本当に伝えたいことを明確にすることができるのです。

taison
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日本人が英語のリスニングで聞き取れないのは、大部分が会話の文脈上あまり重要とされない弱く早く発音された部分ということになります。

ここをしっかり聴き取れるかでリスニング力が大きく違ってくるのです。

 

またイントネーションとは、英語を話すと際の声の「高低」の変化のことで、日本語で言うところの「抑揚」のことを指します。

英語では、以下のように声の高さの「上げ下げ」の変化により、様々なことが表現できます。

Excuse me.⤵(下り調子)
「ちょっとすいません。」
Excuse me.⤴(上がり調子)
「もう一度言ってもらえますか?」
Excuse me.(大きく上り調子)
「何を言っているんだ!」

 

逆に言えば、1つの言葉でもイントネーションの違いで意味が変わってしまうものもたくさんあるので、しっかりイントネーションを理解しておがなければ、英語を正しく聞き取れないということになるのです。

 

リピーティングをを行えば、これらのリズムやイントネーションの理解度も格段に上がるため、音声で流れる英文が「何を最も言いたいのか」が正しく聴き取れるようになるのです。

 

リエゾン(音声変化)を聴き取れるようになる

日本人がもっとも英語で最も聴き逃す要素がこのリエゾン(音声変化)でしょう。

 

リエゾンとは、

 

good afternoon(グッド アフタヌーン)を   → 「グダフタヌーン

 

と発音するように、2つ以上の単語の音が繋がって聞こえる「発音の音声変化」の現象のことで、一般的には音の『連結(リンキング)』とも呼ばれています。

 

また音声変化は他にも

単語の語尾が省略されるリダクション = 『脱落』

(例)hot milk [há(t)mílk]
「ハットゥ ミルク」 → 「ハッミルク」
(t)が省略されている

 

単語の継ぎ目が別の発音に変化するアシミレーション = 『同化』

(例)get you [gét()júː]
「ゲットゥ ユー  →  ゲッチュー」
(トゥ)が(チュ)に変化している

 

などがあり、それぞれ理解していなければ、何の単語を言っているのか全く分からなくなるのです。

 

リピーティングを行えば、このリエゾンに気付き単語を正しく聴き取れるようになりリスニング力を大きく向上させるのです。

 

音声と同スピードでの内容理解ができるようになる

ほとんどの日本人が英語を聴いてすぐに理解できなかったり、速く読めない原因は、ほとんどの人が『返り読み』をしてしまうことにあります。

taison
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『返り読み』とは、英文を読む際に英語の語順から日本語の語順にわざわざ変換して、日本語として組み直しながら読む方法のことです。

 

 

この『返り読み』は、英語の語順に逆らったプロセスを挟んでしまうため、相当なタイムロスができてしまい、読むスピードが遅くなってしまう、もしくは聴いてすぐに理解できないという状態に陥ってしまうのです。

 

リピーティングを続けていれば、このような返り読みの暇すら与えられないので、強制的に前から順に英語を理解せざるを得なくなります。

これを繰り返すことで、最終的には英語の音声が話すスピードと同じ速さで内容が理解できるようになるのです。

 

さらに早く英語の語順で内容理解したい方は、スラッシュリーディングを先に取り入れて、英語を前から順に訳するクセをつけておくとより効果的です。

詳しくはスラッシュリーディングでTOEIC100点UP?実践問題でコツを掴めを参考にしてみて下さい。

 

焦りは禁物!リピーティングの正しいやり方

では実際にリピーティングを実践!

 

といきたいところですが、焦りは禁物です。

 

リピーティングは『音読』や『シャドーイング』の基礎とも言えるトレーニングですが、

このリピーティングもまた、初心者が急に行うにはやや難易度が高いと言えるでしょう。

 

そのため、初心者の場合はリピーティングよりもさらに難易度の低いトレーニングから段階的に行うことが重要なのです。

 

効率的にリピーティングをするための手順 ①ディクテーションで現状の英語力を分析

②スラッシュリーディングで英語の語順に慣れる

③オーバーラッピングで発音に慣れる

④リピーティング(英文を見ながら)
⑤ルックアップ&セイ
⑥暗唱リピーティング

と徐々に難易度UP

 

まずはディクテーションで現状の実力を分析

はじめは、お持ちの教材でディクテーションをやってみましょう。

【ディクテーションの流れ】

①英文を一文聞いたら一旦音源を止めて書き取る。

②一度で聞き取れない場合は、もう一度繰り返し聞く。

③聞き取れる文がもうないというところまで繰り返し聞いてみる。

④すべて書き終えたら、書いた文を自分なりに見直して間違いがないか確認する。
※ここまでは実際の英文を先に絶対に見ない

⑤実際の英文と照らし合わせる

⑥間違っていた部分を意識しながらもう一度英文の音源を通して聞く。

taison
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音声を聞くときは、全てを正確に聞き出そうというのではなく、必ず英文の意味を理解しようとすることを意識して聞くことが非常に大事です。

 

 

すべての工程を終えたら、その段階での自分の英語力を一度分析しましょう。

 

まずは、音声を聞き取れなかった場合、

以下のように、実際に英文を読めば意味を理解できるのか、それとも英文を読んでも理解できないのかを見極めると、

英文を実際に読んでも意味を理解できない場合

→  そもそもの英単語の基礎が足りていない

➡︎何より先に英単語を徹底的に叩き込め

英文を実際に読めば意味を理解できるが聞き取れない場合

→  固有の発音を聞き慣れていない

→  リズムやイントネーションを聞き慣れていない

→  スピードについていけてない

➡︎ リスニング学習を段階的に始める

 

自分の弱点を分析しやすくなります。

 

ディクテーションが済んで自分の英語力の分析ができたら、スラッシュリーディングアイシャドーイングから少しずつ難易度を上げていきましょう。

 

【レベル0】スラッシュリーディング

先ほども説明しましたが、英語を訳すスピードUPのためには、日本語にわざわざ変換せず英語の語順のまま内容を理解する必要があります。

 

そのためには、英文を英語の語順のまま読む』ためのスラッシュリーディングというトレーニングが最適です。

 

下の例のように、

 

It has been 20 years since the time we first met.
(私たちか初めて出会ったその時から20年が経った。)

⬇︎

It has been 20 years / since the time / we first met.

(20年が経った/その時から/私たちが初めて出会って)

 

前から順にスラッシュを入れながら訳していくため、スラッシュリーディングと言います。

 

上の通常の例と違い、あまりきれいな和訳にはなりませんが、英語の場合は綺麗な日本語に訳すことは忘れて下さい。意味がありません。

 

あくまでも内容が理解できれば全然OKです。

 

英語を英語の語順のまま理解していくことが最も重要なことなのです。

 

これが『リピーティング』をスムーズに行うための第一歩です!

 

【レベル0】アイシャドーイング

音声を聞いて、問題なく内容が理解できるレベルであれば、ここから始める必要は無いと思いますが、

 

音声を用いた学習をしたことがない人にとっては、このアイシャドーイングは基礎中の基礎なので、ここから始めて英語の発音や音声変化に慣れていきましょう。

 

アイシャドーイングとは、

英文を目で追いながら音声を聴いていくことです。

 

このときに大事なのが、ただ眺めるのではなく、話者が「強く・遅く」発音されている単語を注意深く聞き、どこにアクセントがあるのかをできる限り把握することです。

慣れるまでは、アクセントの位置に印や✔︎をつけておくと後で確認しやすいので便利です。

 

そして、余裕が出てきたら、「弱く・速い」発音をしているところにリエゾンが起きやすいので、そこに注目してみるのも良いでしょう。

これも、『リピーティング』の基礎となるので、非常に有効なトレーニングとなります。

 

【レベル1】『オーバーラッピング』

ここから徐々にレベルを上げていきます。

 

オーバーラッピングとは、

音声と同じ内容の英文を見ながら、流れる音声と同時に発音していくという方法のことを言います。

 

オーバーラッピングは英文を見ながらの作業なので、初期段階で行うなら非常に適した学習方法だと思います。

 

ただ、注意点としてはオーバーラッピングは、

①英文の意味を意識して行う

②発音を意識して行う

 

という2つの方法を分けて別々に繰り返すということです。

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人の脳は構造的に複数のことを同時に意識して行うことはかなり難しく、

同時にやろうとするとどっちつかずの中途半端な学習となってしまいます。

そのため、必ず『発音重視』と『内容重視』を分けて行うようにしましょう。

 

【レベル2】英文を見てリピーティング

ここでリピーティングの出番です。

 

ただ、ここでは英文を見ながらのリピーティングを行います。

 

リピーティングは、オーバーラッピングと違い音声が流れていない状態で音読するため、やや難易度が上がります。

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ここでもオーバーラッピング同様、英文の意味を意識する方法と、発音を意識する方法の2パターンを行うことが大切です。

 

【レベル3】ルックアップ&セイ(Look-up & Say)

ルックアップ&セイ(Look-up & Say)とは、

音声と同じ内容の英文を見ながら音声を一度聞き、一旦止めて、次に英文を見ないように顔を上げて(ルックアップ)暗唱(セイ)する方法です。

 

リピーティングとかなり似ていますが、音声を一度止めたあとは英文を見ないで暗唱する点が、また難易度を高めます。

taison
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こちらも一言一句正確に行おうとせず、意味を意識しながら暗唱することが大切です。

 

【レベル4】暗唱リピーティング

ルックアップ&セイがスムーズにいくようになってきたら、

次は、リピーティングを始めから英文を見ずにやってみましょう。

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ここで初めて真のリピーティングの効果が発揮されるというわけですね。

 

当然ここでも、必ず『発音重視』『内容重視』の2パターンに分けて行うようにしましょう。

 

 

 

いかがでしょうか?

 

リピーティングは基礎的なトレーニングではありますが、初心者が易々とこなせるものでもないことが分かったと思います。

 

しかし、リピーティングがしっかりこなせるようなレベルになれば、その次の段階の

『音読』、『シャドーイング』も効率的に行えるようになるので、さらにリスニング力は向上していくでしょう。

音読についての詳細は英語の音読なめてない?音読はやり方を変えるだけで最強の学習方法になる!を参考にしてみて下さい。

 

リピーティングに適した教材ってある?

リピーティングについてはある程度理解していただけたと思いますが、

 

リーディング専用の教材というものはあまり多くないですし、どのような教材を使えばいいか分からない人もいるでしょう。

 

そのようなときは、リピーティングの先を見越して、『音読』『シャドーイング』用の教材を使用するのがオススメです。

 

リピーティングのオススメ教材

私がオススメするのは、音読教材の定番『英語・ぜったい』シリーズです。

 

文字通り音読をするための教材で、音読の必要性も分かりやすく記載されていますし、

CDも付属しているため、初級〜中級向け発音の習得用教材としても十分活用できます。

 

リピーティング用の教材としても十分活躍するでしょう。

 

この教材を選ぶ際は、自分の英語レベルごとに「入門編」と「挑戦編」のどちらか適したものを選びましょう。

 

目安としては、

 

  • TOEICのスコアが470点までの人は「入門編」
  • 470点〜600点程度の人は「挑戦編」

 

を選ぶと良いでしょう。

 


英会話・ぜったい・音読(入門編) CDブック (Power English) [ 国弘正雄 ]


英会話・ぜったい・音読(標準編) 頭の中に英語回路を作る本 CDブック [ 国弘正雄 ]

 

また、TOEICリスニング対策を目的としている人は、

音読で攻略TOEIC L & Rテストでる文80 という教材もオススメです。

 

この教材は本来はTOEICにおいての「音読」学習を効率よく行うためのものですが、

英文のスラッシュを入れる箇所も小さいかたまりで区切るパターン大きなかたまりで区切るパターンの2種類記載されているので、

最初のスラッシュリーディングをするのにも非常に効率的ですし、TOEICで出る文でリピーティングも行えるので、TOEICリスニング対策としてもかなり使えると思います。

 

 

【レベル別】実際にTOEICに出るパターンの英文で実践してみよう!

以下の英文は、先ほどの音読で攻略TOEIC L & Rテストでる文80 からレベル別に抜粋したものです。

 

自分がどれだけできるか試してみて下さい。

 

TOEIC400レベル

I am honored to lead such a motivated and dynamic team.

(このようなやる気のある、精力的なチームを率いることができて光栄です。)

 

TOEIC500レベル

I’m delighted that the city council has approved construction of a community center.

(市議会が公民館の建設を承認したことを私はうれしく思います。)

 

TOEIC600レベル

I have finished revising the agenda for this afternoon’s video conference.

(今日の午後行われるテレビ会議の議事録の見直しを終えました。)

 

TOEIC700レベル

Carla Wilson is fairly confident that her academic and professional background is suited to the innovative enterprise.

(Carla Wilson は自分の学歴と職歴がその革新的企業に適しているという自信に満ちている。)

 

リピーティングできたでしょうか?

 

できた人は、これぐらいのレベルができればTOEIC700点レベルに相当するので自信を持っていいと思います。

 

できなかった人は、これから先ほどの手順をしっかり踏んで基礎固めから徹底的にやり込みましょう。

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